地盤や建物の振動実験・観測

大都市圏強震動総合観測ネットワーク(東海地域)

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東 海地域の自治体、ライフライン企業、大学などが管理する強震観測・計測震度網で得られた波形データを収集・整理しています。現在、愛知県・三重県・岐阜 県南部を中心に約350地点でデータ収集が行われています。ウェブでは地震イベントリスト、震度・最大加速度マップ、波形の図、表層地質図などが公開され ています。

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名古屋大学東山キャンパス強震観測ウェブ

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名古屋大学東山キャンパスの10数棟の中低層建物における強震観測状況を、詳細な建物・地盤データとともに公開しています。一部の建物では施工過程の写真記録もまとめられています。(データ公開フォームは現在は使用できません)

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発電所建物(火力・原子力)の高密度観測と相互作用解析

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近 い将来に発生が危惧されている東海・東南海地震では、火力発電所が立地する埋立地で、震度6弱の揺れ予想され、液状化の危険もあります。また、東海地 震の震源域付近には、原子力発電所があり、2009年8月11日の駿河湾の地震では、非常に大きな地震動が観測されています。これらの発電所が被災し、そ の機能を停止してしまうと、我々の生活や災害復旧・復興にも大きく影響します。
そこで、当研究グループでは、大地震時でも発電所の健全性を維持するための研究を行っています。

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<多様な建物での強震観測、微動計測、振動実験の蓄積>

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建 物の耐震性能を適切に評価するためには、実際の振動挙動が模擬できるように適切に解析モデルを作る必要があります。しかし、実在する建物の振動挙動に は未だ解明できていない部分が多いため、常に実測記録と比較しながら検討することが必要不可欠です。そこで我々は、鉄筋コンクリート造建物、免震建物、近 代建築物、伝統木造建物など様々な建物を対象として強震観測、振動計測、振動実験を行ってきています。ここで得られた記録は、個々の建物として詳細に振動 特性などを分析するだけでなく、データベース化して建物群と扱うことで、マクロ的な観点から耐震性能を評価することにも活用しています。

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高層建物のライフタイムモニタリングと地震対策の促進

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近 い将来に巨大地震の発生が危惧されており、都市域は長周期成分を多く含んだ極めて継続時間の長い揺れに襲われると予測されています。このような背景か ら、構造物の長期にわたる劣化や地震による損傷など構造性能の変化を的確に把握する技術が求められています。そこで研究グループでは、高層建物の完成後の みならず、建設時から連続して観測を行う一方で、高層建物の解体工事に伴う振動特性の変化や、E-ディフェンス実験を通じて終局時の振動特性の把握や損傷 評価を試みています。

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建物観測の新たな展開

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建 物の振動実測はこれまで数多く行われてきましたが,建物と地盤との動的相互作用の影響、立体振動挙動、建物下の土の挙動など十分には分かっていないこ とが多々あります。また、地震発生時の建物被害状況などを迅速に精度良く推定するためには、きめ細かい地震観測情報が必要となります。そこで当研究室で は、新たな視点・手法を用いて建物観測を行うと共に、リプレースされた地震計の再利用も含め、建物や地盤観測点を出来るだけ増やすための試みを行っていま す。

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名古屋市内の地盤計測

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災害時には、重要な避難所となる名古屋市内の小学校について、建物や地盤の微動計測を実施し、地盤データについては、リーフレット卓越周期マップを公開しています。

新たなセンサー開発(E-Catcher、SWING、MiCRON)

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企業や自治体等と協働で、安価、利便性を追求した新たなセンサーを開発しています。
E-Catcher:http://www.oyosi.co.jp/ecatcher.pdf
SWING:http://www.bosaimie.jp/mie/05_moshimo/13_swing/sindokei_katarogu.pdf
MiCRON:飛田潤、福和伸夫、佐武直紀、原徹夫、太田賢治、小出栄治:地盤・建物振動特性の現地簡易評価のための常時微動観測分析システムの開発、日本建築学会技術報告集、第15巻、第29号、pp.61-64、2009.2

地域の地盤データ、強震観測、微動観測

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地 震時の揺れを適切に予測するためには、深部地盤から表層地盤に至るまでのデータを蓄積・整理し、適切にモデル化する事が重要です。また、多数の点で良 好な地震記録が得られていることも必要です。そこで本研究グループでは、濃尾平野の深部地盤から表層地盤に至る精密な地盤モデルを構築すると共に、地震観 測記録を統合管理するシステムを開発しました。

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