地域防災力評価と防災力向上のためのシステム開発

愛知県防災学習システム

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愛 知県では、住民ひとりひとりがインターネット上で簡単に大地震の際の自宅の模擬映像をみたり、地域の防災情報等を得たりすることができる「防災学習シ ステム」を公開しました。このシステムは、住民の防災意識向上を図る啓発モデルの開発を目的とした文部科学省の公募事業「防災研究成果普及事業」(平成 16年度から平成18年度実施)の中で、県及び名古屋大学、名古屋市が連携実施した研究成果「地域防災力向上システム」を活用して整備したものです。

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地域防災力向上シミュレータのパンフレット(pdf)

地名に見る土地活用の変遷と地盤条件

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地盤や地形の特徴は地名として残されている場合が多い。また、バス停名には、昔からの地名が残されている場合が多い。そこで、ここでは、種々の文献を参 考に、地名に関する漢字の意味を独自に解釈してみるとともに、上で分類した地名と地盤の対応関係を用いて、名古屋市を対象にバス停名と地盤の関係を調べて みました。

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地域の地震危険度と地震災害対応力の分析

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我 が国は、戦後、高機能で豊かな社会を構築してきましたが、 逆に地震や水害などの自然災害に対して、非常に脆弱な社会を作り上げてしまったとも言えます。発生が危惧されている東海地震、東南海・南海地震、首都直下 地震、あるいは内陸活断層の地震に対する災害に強いまち・強い社会を構築していくためには、災害危険度軽減に向けたげ減災活動を推進する必要があります。 地震災害軽減に対しては、耐震化促進や家具固定の推進がその根幹をなすものですが、一般国民一人ひとりが、地震災害を我が事と捉え、減災行動をとるように 促すような方法論の検討が不可欠です。

そこで、当研究グループでは、地域の地震危険度や地震災害時の地域対応力を分析し、一般国民一人ひとりに減災対策の必要性を分かりやすく説明するための研究を行っています。

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歴史資料-地域情報の蓄積による地震危険度評価の説明性向上

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東 海地震・東南海地震はいつ発生してもおかしくない状況にあります。私たちの祖先も大地震で繰り返し被害を受けてきました。しかし、現代社会は、昔に比 べて人口も飛躍的に増大し、住宅地が、台地上から低地へ、あるいは、切り盛りされた丘陵地、埋立地へと拡張されていったことから、災害に対する脆弱性が増 し、被害も遙かに甚大になる可能性が非常に高くなっています。発生が危惧されている巨大地震に対して災害に強いまち・強い社会を構築するためには、国民一 人ひとりが、地震災害を我が事と捉え防災行動へと促す方法論の検討が不可欠です。
そこで、当研究グループでは、現代社会の災害脆弱性や地域の地震危険度を一般国民一人ひとりに分かりやすく説明するための研究として、バス停名と地盤の関係や浮世絵と地盤特性の関係、あるいは各種古地図、古文書の収集・分析などを行っています。

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最新のコンピュータ技術を駆使したソフト開発

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耐 震化率90%を目指した地震防災戦略が策定されたにも関わらず、耐震化の進捗は芳しくありません。その最大の原因は、多くの住民が、地震災害を「わが こと」ととらえていないことにあると考えられます。住民が地震の揺れを「わがこと」と感じられ、いつでもどこでも使える新たなツールが必要です。
また、地震観測システムの充実により、地盤や建物の詳細な揺れを分析したり、将来の地震動予測を行う技術が進展してきました。その一方で、情報量が増えたことにより、波形やスペクトルだけでは、挙動を正確に理解することが難しくなっているという現状もあります。
そこで、当研究グループでは、このような問題を解決するべく、最新のコンピュータ技術を駆使したソフト開発を、民間企業と協力して行っています。

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地域防災のためのシステム開発と実践活動

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耐 震化推進や地域防災力向上のためにはそれを実行する人の力が不可欠ですが、それらの活動を支える啓発のためのシステムや教材も非常に重要です。そこ で、我々は、WebGISをプラットフォームとしながら様々なサブシステムや実際の教材などを連携させ,住民が地震対策の必要性に「気づき」「学び」「実 践」することができる一連の仕組みを構築しています。合わせて、減災に向けた啓発活動を行っています。

また、当研究グループでは、これまでに防災GISのJ-Map、JAVAを使った防災GIS、各種の波形解析システム、早期地震被害予測システムEMA、環境振動モニタリングシステムMoVIC等のシステムを開発してきています。

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