東山キャンパス
はじめに 標高&切盛 ボーリング      

1936年の標高

 

1991年の標高

 

切盛分布

 

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左図は,名古屋大学東山キャンパスの1936年,1991年の頃の標高と,その差の切り盛りの分布を示す図です。
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●標高の図は,緑色が濃いほど標高が高く,青色が濃いほど標高が低いことを現します。
●切り盛り分布図は,赤色が濃いほど盛り土が高く,青色が濃いほど切り土が多いことを現します。
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 1936年の標高分布を見ると,東山キャンパスは丘陵地帯に位置していることが分かる。また,鏡ヶ池と呼ばれる池(図の左にある標高の低い部分)に流れ込む川の開析により,キャンパス内に尾根や谷がいくつか存在していることが分かる。最大高低差は約70mにおよぶ起伏の激しい地形であった。このため,キャンパス開発に伴って地形の平坦化を目的とした地形改変が幾度となくおこなわれ,1991年の標高分布に示す地形に至っている。

 1991年の標高分布を見ると,1936年に比べてキャンパス内の起伏がなだらかになっていることがよく分かる。しかし,現在も最大高低差は約50mあり,東西約1.5km,南北約0.8kmのキャンパスの敷地を考慮すると,依然,起伏の激しい地形である。

 地形の平坦化を目的とした地形改変により,キャンパス内のいたる所で切り土,盛り土が行われた。この切盛分布を示す。図から分かるように表土の厚さにはバラツキが見られる。標高分布と比較すると,尾根の部分では切り土が行われ,谷の部分では盛り土が行われていることが分かる。

 以上のことから,キャンパスの北西部と北東部は盛り土が行われたため,軟弱な表土に厚く覆われており,逆に,キャンパスの中央付近は切り土が行われており,表土が薄く比較的よい地盤条件であることが分かる