兵庫県南部地震における震度7の地域では、全半壊をまぬがれた住宅のうち、全体の約6割の部屋で家具が転倒し部屋全体に散乱したというデータがある1)。様々な家具固定グッズが開発され実際に使われているが、その使い方やちょっとした固定方法の違いによっては気休め程度の効果しか発揮できない例もある。そこで家具固定の効果の違いを明らかにするために、実際に様々な条件・方法で家具を固定し振動台にて実験を行った。
1)阪神淡路大震災住宅内部被害調査報告書,日本建築学会建築計画 委員会 兵庫県南部地震調査研究部会 建築内部空間における被害WG,1996.