家具固定方法一覧

 棚の固定

無固定(壁との隙間12mm)

固定がない状態で、壁との隙間を変えて実験を行った。

無固定(壁との隙間20mm)


固定がない状態で、壁との隙間を変えて実験を行った。

プレート式


金属製プレートを、ビスで固定する固定方法である。

岡田式


壁に取り付けた1m程度の長さのU字金具と、家具上部に取り付けたU字金具とを、ピンによってつなぐ固定方法である。

山岸式

天井まで届くT字型の金具を床付近と天井付近の下地のしっかりした2点で固定し、その金具と棚の上部1点のみで固定した方法である。

家具裏固定金具

壁側に固定金具AとBを取り付け、家具側に出っ張りのついた金具を取り付ける。次に家具側の出っ張りを固定金具に取り付けるため、横にスライドさせながらそれぞれの固定金具に引っ掛ける。最後に固定金具Bに上からかんぬき金具を取り付けて、横から外れないようにする

回転ポール式固定金具

回転ポール(ネジが切ってあり、回転させることによって長さが調整できるもの)を用いて、家具固定後にさらに回転ポールを締め上げることによって、揺れによって家具が前後に暴れないようにする方法である。

 

ガムロック

T字型の器具の棚と壁に接する部分に粘性の強く、接着力の強い固定用ジェルをつけたもので固定した(設置から約半日後に実験)。

隙間家具(天井にぴったり)

家具の上部に天井までの高さを持つ別の家具を載せた状態(高さとしてはぴったり隙間を埋めているが天井部には触れている程度)状態を再現した。

隙間家具(天井に圧着)

内側を突っ張り棒で隙間金具と天井を圧着し、出来る限り隙間をなくすようにした。また、床がフローリングの時は棚と隙間金具が一体化して動くことを期待してゲルマットを取り付けた。
突っ張り棒+天板補強(12mm)


天井部に厚さ12mmのベニヤ板を補強材として張り付け、その後突っ張り棒を取り付ける固定方法である。突っ張り棒の長さは60cm程度となった。

ベルト式(下方30度)


家具の上部前方側面にベルトをつけ、角度が下方向30度になるように壁側のベルトを固定する方法である。

ベルト式(上方30度)


家具の上部前方側面にベルトをつけ、角度が30度になるように壁側のベルトを固定する方法である。

ベルト式(上方60度)


家具の上部前方側面にベルトをつけ、角度が60度になるように壁側のベルトを固定する方法である。

Sベルト式(下方30度)


家具の上部前方側面にベルトをつけ、角度が下方向30度になるように壁側のベルトを固定する方法である。

Sベルト式(大)樹脂製バックル


「Sベルト式(下方30度)」の家具とベルトの接続を、ビスによる直接的な接続方法ではなく、ベルトの端部10cm程度および家具(粘着テープ留め)に取り付けたマジックテープにより接続した固定方法である。

Sベルト式(大)バックル無し


マジックテープ付Sベルトではバックル部分が破損してしまったため、マジックテープによる固定はそのままでバックルを用いない固定方法 (=「ベルト式(下方30度)」の家具側の固定にマジックテープを用いた固定方法)にした。

Sベルト式+ゲルマット


この方法は、壁には穴を開けるがかぐには傷をつけない固定方法である。具体的には、ベルトを通したL字金具を家具の上部に固定用ジェルで固定し、そのベルトを壁に取り付ける。

Sベルト式+ゲルマット(改良版)


「Sベルト式+ゲルマット」で判明した問題点を改良した固定方法である。

Sベルト式 2点止め


ここでは、以前「Sベルト式(下方30度)」で実験を行った際にバックルが外れてしまったため、取り外し可のバックルではなくベルト固定用の留め金を用いた。また、ベルトを今までのように斜めではなく水平に固定して実験を行った

Sベルト式 3点止め


ここでは、「ベルト2点留め 改良型」に加えて、天板にSベルトを取り付けて実験を行った。

Sベルト式 襷掛け


バックル付の「Sベルト」を図のように家具の後ろ側にたすきがけする固定方法である。
   
 テレビの固定

マジックテープ付きベルト+ゲルマット+発泡スチロールクッション


まず、テレビを置く台を金具により壁に固定する。その台の上に固定用ゲルを敷き、その上に平面テレビを載せる。
 この状態に加えて、平面テレビの背面に粘着テープで取り付けたマジックテープと、壁に取り付けたベルトの先端部につけたマジックテープ(全部で4組)とを繋ぐことによって、固定する。
  また、揺れている最中に平面テレビが壁にぶつからないように、クッション代わりに発泡スチロール製のブロックをベルトで壁側に固定した。

上部金具固定+ゲルマット+テレビ台とテレビをネジで固定 ※メーカー推奨固定方法

まず、テレビを置く台を金具により壁に固定する。その台の上に固定用ゲルを敷き、その上に平面テレビを載せる。
 このとき、テレビの足の後方部分に固定用のビスでテレビ台と固定する。
 ここでは、これに加えて、テレビ上部(固定用の穴があらかじめ備え付けられている)と壁とを金具によって固定した状態で加振実験を行った。


上部金具固定+下部金具固定+ゲルマット+テレビ台とテレビをネジで固定


まず、テレビを置く台を金具により壁に固定する。その台の上に固定用ゲルを敷き、その上に平面テレビを載せる。
 このとき、テレビの足の後方部分に固定用のビスでテレビ台と固定する。
 ここでは、これに加えて、テレビ上部および下部(いずれも固定用の穴があらかじめ備え付けられている)と壁とを、それぞれ金具によって固定した状態で加振実験を行った。

上部金具固定+下部金具固定+Sベルト固定+ゲルマット+テレビ台とテレビをネジで固定


まず、テレビを置く台を金具により壁に固定する。その台の上に固定用ゲルを敷き、その上に平面テレビを載せる。
 このとき、テレビの足の後方部分に固定用のビスでテレビ台と固定する。
 ここでは、これに加えて、まずテレビ上部および下部(いずれも固定用の穴があらかじめ備え付けられている)と壁とを、それぞれ金具によって固定した。 さらに、テレビの上辺と壁にそれぞれバックル付のベルトを取り付け、それらを繋ぐことによって固定した状態で加振実験を行った。
■ 冷蔵庫

無固定

上下2ドア式(上=片側扉:開かないようにテープ止め,下=引き出し)の高さ約1800mmの冷蔵庫を用いた。

Sベルト+足元L字金具


L字金具を用いて冷蔵庫の下部前方とフローリングにビスで直接固定し、冷蔵庫側面に粘着テープでマジックテープをつけ、家具の後ろに回したマジックテープ付のベルトと繋げ、固定した。
   
■ 洗濯機+乾燥機

無固定


1槽式の洗濯機+乾燥機を置くための台+乾燥機の3つを用いて加振を行った。

Sベルト固定


洗濯機および乾燥機は、家具に粘着テープでマジックテープを付け、壁に取り付けたマジックテープ付のベルトとそれぞれつなげて固定した。 乾燥機用の台は、洗濯機の裏側でプレート式金具によって固定した。
   
 吊り戸

無固定


吊り戸(背板あり)を壁に取り付け、中に重り代わりの水入りペットボトルを20本程度入れ、扉固定器具を用いない状態で振動実験を行った。

制震ラッチA


吊り戸(背板あり)を壁に取り付け、扉の内側上部に制振ラッチ(図参照)を取り付けた。

制震ラッチB


吊り戸(背板あり)を壁に取り付け、扉の内側上部に制振ラッチ(図参照)を取り付けた。

ひらかんぞ


この固定方法は、扉の上に取り付ける道具で、この装置が振動を感知すると、左図のようにストッパーが飛び出し、扉が開くのを防ぐというものである。
 ピアノ

ターンポール


ピアノの背板に、プレートを直接ビス止め、壁とピアノの間に固定用金具を取り付ける。また、揺れている最中にピアノが壁に当たらないように、同じくピアノの背板部分に壁に先に当たるように緩衝用金具を取り付けた。
     
 作り付け収納

クワガタラッチ
(収納内に中身無し)


ここでは、作り付け収納(背板がなく、棚と側面の板しかないもの)を壁に直接ビスで固定した。このとき、ビスは2本の縦桟の中央にのみつけている。扉の内側にクワガタラッチ(扉を押すことで開閉をする器具)を取り付けた。その後、中に重り代わりのペットボトルを入れずに振動実験を行った。

クワガタラッチ
(収納内に中身有り)


ウォールファニチャー(背板がなく、棚と側面の板しかないもの)を壁に直接ビスで固定し、扉の内側にクワガタラッチ(扉を押すことで開閉をする器具)を取り付けた。その中に重りの代わりに水の入ったペットボトルや文庫本代わりのボール紙の束を入れた。

クワガタラッチ(収納内に中身有り、扉固定、家具を通常施工するようにしっかりと固定)


既に行った作り付け収納(クワガタラッチ付・重り有)の振動実験では、ビス固定が一般的な固定法より弱かったために、家具が転倒した。なので、補強ベニアに一般的な固定を行った、 そこでここでは、家具上部に水入りのペットボトルを重りとして50~60個入れた後、扉が勝手に開かないように外側から板で固定した状態で振動実験を行った。
 
 ライブラリ収納

コ型丸棒


吊り具型(背板あり)のライブラリ収納の背板部分を壁に固定し、CD(の空ケース)と文庫本(に見立てたボール紙の束)を棚の上部側に入れ、簡単に飛び出ないように飛び出し防止用の金具(棚側面にはめ込み式)により軽く抑えた。
     
 
作成:名古屋大学福和研究室  協力:旭化成ホームズ
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