総合研究棟III(環境系) 新営工事 工事模様
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2002.08.20


地震時に,地盤(地表と地中)がどのように揺れるのかを観測するために,地震計を設置しました。
建物が建設される前から,地震観測を行うことにより,建物建設(杭の打設,基礎の構築,上部構
造物の建設)に伴って,地盤の揺れがどの程度影響を受けるのかをターゲットにした観測を
行います。今回は,地中地震計をセンサーのみ設置しただけで, 収録機と接続していないため
地震は録れません。
写真をクリックすると,図が大きく表示されます。

地震計を設置するための穴

地盤調査(ボーリング)を行っ
た時の穴を有効活用します。
地盤調査は,通常 ,径75φ
で行われるため,地震計を設
置するために100φのケーシ
ング(鋼管)が入っています。
これが地中地震計。
僕自身,今回始めて見ました。

長さは約50cmです。
地震計の先端が地盤に刺さ
るように,右端にスパイクを
つ けました。
地震計は地下40mに設置する
ためには,これだけのケーブル
が必要です。
地下に押し込んだときに,地
震計だけ地下に刺さって,支
えていた棒がすっと抜けるよ
うに細工しておきます。
只今,作業中…
簡単に曲がるピンを差し込ん
でおきます。
これがピンを差し込んだ状態。
ねじのすぐ左に見えるのが
そのピンです。
ワイヤーは地震計をゆっくり
とおろすための物です。また,
メンテナンスするときに,地震
計を引き上げるためも使用し
ます。
業者の方が丁寧に説明をして
下さっている最中です。
ピンはこんな感じで刺さっ
ています。
違う角度から見ると,このよう
になっています。
念には念を入れて,もう一枚
写真を撮っておきました。
地震計はちゃんとした方位に
設置しなければいけません。
そこで,設置するための方位
を決めています。
方位の決定は慎重に行わ
れます。
この木の向きが,地震計の
設置方位(真北)です。
いよいよ地中地震計の埋め
込みです。
「準備は良いですか~」と
仰って と思います。
徐々に穴に入っていきます。 左から,ロッド(鋼棒),
ケーブル,ワイヤー
ロッド(鋼棒)を繋いでいます。 最終的には,下の金具,木材,
ロッドが同じ向きになるように
設置します。
これで地震計が正確な方位に
設置されます。


別のカメラで撮った写真です。
地震計の根本はこんな感じに
なってます。
先端のスパイクは
これ位の鋭さです。
地震計全体はこの様な形状に
なってます。
知らない人が見たら不発弾と
間違えてもおかしくないです
よね。
別の角度から見ると
このようになっています。
地盤に達したときに,ロッド
(鋼棒)を押し込むと,横の
金属板が外側に曲がって,
柔らかいピンを切り,地震計
とロッドが離れる様になって
います。
今,ピンをつけている所です。
これで準備完了です。 地震計のケーブルはこれ位
必要なんです。
40mも埋め込みますからね~
携帯電話と比べると,地震計
はこれ位の大きさです。
この中に水平2方向と上下方
向の3つのセンサーが入って
います。
設置するときに地震計を支え
るロッド(鋼棒)です。
地震計の向きが分からなくな
らないように,ロッドの接続部
はしっかりとかみ合うように工
夫されています。
地震計を設置するための穴。

地盤調査(ボーリング)を行っ
た時の穴を有効活用します。
地盤調査は,通常 ,径75φ
で行われるため,地震計を設
置するために100φのケーシ
ング(鋼管)が入っています。
真上から見ると,
こんな感じです。
地震計の設置方位を
決めます。
かなり慎重な作業です。
設置準備が完了した状態。 そろそろ,埋め込み開始です。
「ケーブル類は準備できた?」
と仰っていたと思います。
結構,重そうです。
穴にケーブル類が引っかから
ないように,初めは慎重に入
れます。
ワイヤーがじゃまにならないよ
うにしています。
どんどん地中に入っていきま
す。
ロッドの1本目の分だけ地中に
入りました 。
ロッドを接続して,さらに入れ
ていきます。
これを9回繰り返します。
地震計が地中に達しました。 この状態で,方位をしっかりと
確認します。

木と下の金具の方向が一致す
るようにします。

ちゃんと合っているか,確かめ
ます。
地震計がきちんと動作してい
るか確認中…。
ついでに,センサーの設定レ
ベルも確認します。
全て確認が終わり,あとは,
ロッドを抜いて作業終了です。