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構造特性の異なる2棟の建物模型を台車の上に並べて加震実験ができます。
建物は縮尺比10分の1の木造模型で、間口2間、奥行き3間の2階建て在来軸組み構法の建物を想定しています。
下記のように、補強方法の違いでいろいろなメニューの実験をすることができます。
 

各実験の動画は「模型実験による木造住宅の耐震化対策のポイント」
まとめました。

① 筋かいの有無 ② 接合金物の有無 ③ 平面バランスの良し悪し
 筋かいのない右側の建物は少しの揺れで大きく傾きます。モルタルの剥がれた木摺り外壁はほとんど揺れに抵抗しません。  右側の建物は筋交いに突き上げられた柱がはずれて、接合部材が離散し全体崩壊します。  接合金物がついていても、開口の多い右側の建物の1階は耐力不足で大きく振幅し、通し柱が折れて捩じられるように1階が崩壊します。
④ 上下階バランスの良し悪し ⑤ 制震補強 ⑥ 屋根の軽重
 右側の建物は剛性バランスにより1階に損傷が集中します。一方、左側の建物は開口部の上下にも合板を入れることでバランスを保っています。  各階柱頭部6箇所に取り付けた仕口部ダンパーのエネルギー吸収により、左側の建物は振幅が小さく、揺れの収束も早くなります。  左側の建物は屋根を軽くすることで慣性力が軽減されて、少ない筋かい量でも損傷はほとんどありません。
⑦ 基礎の良し悪し ⑧ 地盤の良し悪し ⑨ 家具の補強
 右側の建物はアンカーボルトが機能せずに建物がロッキングして、隅角部から基礎が崩れて建物が放り出されています。  右側の建物は軟弱地盤で入力が増幅されて、上部架構の損傷が大きくなります。地盤との相互作用(ロッキング現象)も見られます。  右側の建物の家具は地震動の早期に折り重なって倒れて、床位置のカメラから逃げる間もないことがわかります。