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 二階建て台車ぶるるは、屋根の重さ、地盤、筋交いの配置を変えることによって、建物の揺れがどのように変わるかを実験することができます。
 簡単に筋交いなどを着脱することができるので、誰でも気軽に体感しながら耐震補強について学ぶことができます。
 
 
写真をクリックするとそのアングルからの動画を見ることができます。
 
 
屋根が重い建物
 
 古い日本家屋によく見られる瓦屋根がこれにあたります。
屋根が重い建物は、軽いときよりもゆっくり大きく揺れます。その分柱に大きな力が加わって建物が崩壊しやすくなります。
そのため、屋根を軽くすることが重要になります。
 
 
地盤が悪い建物
 
 建物が建っているところの地盤が悪い場合、建物が耐震補強されていたとしても大きく揺れてしまうことがあります。このとき建物は固い地盤のときに比べて長い周期で揺れることがわかります。
 
 
片筋交いの建物
 
  • 悪い例
   
 たすきがけ(X字状)に筋交いを入れることができない場合、このように片方向のみに筋交いを入れることがあります。しかし筋交いは圧縮方向には有効ですが、引っ張り方向には効かないため、このような筋交いの配置はだめだということがわかります。
  • 良い例
   
 片筋交いを用いる場合、2本を組と考えて、このようにハの字型(違う方向)に配置することで効力を発揮します。
 
 
剛性の偏りがある(筋交いの配置が悪い)建物
 
  • 立面バランスが悪い
   
 1階が駐車場などでピロティになっている建物や、リビングなどの大きな空間があって壁や柱が不足している建物などがこれにあたります。このとき1階の柱に大きな力が加わり、1階がつぶれるようにして建物が崩壊してしまいます。
  • 平面バランスが悪い
   
 南面が縁側などの大きな開口部になっていて、耐震性が不足している建物がこれにあたります。このとき建物に加わる荷重は南面の柱に集中するため、建物は偏心を起こしてねじれるようにして崩壊してしまいます。
 
 
耐震補強された建物
 屋根を軽くし、筋交いをバランスよく入れて、地盤の良い所に立っている建物がこれにあたります。建物の揺れが小さくなっているのがわかります。